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2008/7/3[競走部]

日本最高峰の舞台で「エンジのW」が躍動。
日本選手権レポ ート

 6月26日〜29日、川崎市等々力陸上競技場にて第92回日本陸 上競技選手権大会が行われた。今年は、8月に行われる北京 五輪の代表選考も兼ねており、例年以上の盛り上がりを見 せた今大会。早稲田からも18選手が出場し、多くの種目で 入賞を果たした。

国士舘戦

 早稲田の快進撃の先陣を切ったのは、女子400mHに出場した 津留加奈(スポ3)。大会2日目の決勝では、スタートから積 極的に飛ばし上位争いを繰り広げる。250m辺りから、自力 に勝る久保倉(新潟アルビレックス)、青木(福島大)に次第 に離されるが、ラストの直線も粘りを見せ3位でフィニッシ ュ。先日自らマークした早稲田記録を0.57秒更新する58秒16 の好走で、見事表彰台の座を射止めた。

 早稲田からは4選手が出場した男子800m。その決勝には、吉 井弘樹(M1)と松田大介(スポ3)が駒を進めた。レースは、大 会3連覇を狙う横田(慶応大)を中心に展開。吉井は700m付近 まで好位置につけるも、ラストのスパート勝負で力尽き、 表彰台にあと一歩の3位でゴール。一方、順位こそ7位に終 わったものの、決勝の舞台で自己ベストを更新する走りを 見せた松田は、試合後「高校まで実績がない選手だった自 分が日本選手権の決勝まで来れたから、実績がなくてもや れるんだってことを後輩に伝えていきたい」と、今後への 抱負を語った。


国士舘戦

 今大会で最も輝きを放ったのは、男子100mの木村慎太郎(ス ポ3)、木原博(スポ3)、江里口匡史(スポ3)の3人。大会最終 日の準決勝、1組に登場の木村が圧巻の走りで決勝進出を決 めると、2組目の木原、江里口も100分の1を争う接戦を制し 、それぞれ組3位、4位で通過し、早稲田から3人のファイナ リストを輩出する快挙を達成する。

 そして、雨の中のレースとなった決勝。スタートから飛び 出した木村が、早大OBの小島(アシックス)らを抑え3位でゴ ール。後半の伸びを欠いた江里口は7位、木原は8位に終わ った。木村は「日本で3番になれたことは嬉しい」と喜びつ つも、自信の走りについては「まだまだといった感じ」と さらなる高みを見据える。また、二年連続で決勝の舞台に 立った江里口は、2週間前に以前痛めた箇所の故障が再発し 、まともな練習が出来たのは1週間前からだったこともあり 、決勝まで残ることは「想定していなかった」という。今 回の結果について「故障明けにしては、まあ頑張れたと思 う」と納得する半面、先輩である木村の大活躍については 「もちろん嬉しいが、悔しさもある」と本音を覗かせた。 そして関東インカレ3位、学生個人選手権2位と今季才能を 開花させ、今大会に臨んだ木原も、「決勝に残れたことは 自信になったが、(8位に終わってしまい)力の無さを感じた 」と感想を語った。それぞれの力を認め合い、普段の練習 から非常に高い次元で競い続けていることが、今回の活躍 につながったのだろう。まさに「切磋琢磨」という言葉が 相応しいワセダ短距離陣。今後も個人種目、リレーともに ハイレベルな争いが期待できそうである。


 また、男子110mHに出場した飯田将之(スポ3)は、予選、準 決勝ともに14秒0台の好記録を揃え決勝進出を果たす。接戦 となった決勝では、後半何度もハードルに足を引っ掛けな がらも、上位に食らいつき6位でゴールに飛び込んだ。女子400m 出場の桑原千紘(スポ2)も、予選で自ら持つ早稲田記録を0.1 秒上回る54秒36を叩き出し、決勝も果敢な走りで同じく6位 入賞を果たした。

 フィールド種目では、走幅跳の堀池靖幸(スポ3)が、2位と なった関東インカレの勢いそのままに、今大会も追い風参 考記録ながら7m78の大ジャンプを見せ7位。棒高跳に出場し た笹瀬弘樹(スポ1)は、5m40の高さを2回目の挑戦で成功さ せ、見事3位入賞した。

 長距離陣ではエース竹澤健介(スポ4)が故障からの見事な復 活で、念願の北京五輪の切符を手に入れた。箱根駅伝以降 レースには全く出場せず、今大会も10000mは棄権し5000m 一本に絞っての出場となった竹澤。昨年世界選手権を経験 し、北京五輪での更なる飛躍を目指す竹澤にとって、失敗 は許されない大一番であった。レース序盤は竹澤と共に出 場した期待のルーキー中山卓也(スポ1)が先頭で引っ張る形 に。一方の竹澤は共に北京五輪の標準記録Aを突破してい る松宮隆行(コニカミノルタ)、三津谷裕(トヨタ九州)と集 団のやや後方よりでレースの動向を窺っていた。3000m過 ぎにペースが上がり、対応のできなかった竹澤と松宮ら先 頭集団との差が少しずつ開いていく。しかし、そこで溜め を作った竹澤はラスト300mから猛スパート。松宮には一歩 及ばなかったものの、一度は離された選手達を次々と抜き 去り2位でゴールに飛び込んだ。タイムは13分49秒73とベス トには程遠く完全復活とは言えないが、ぶっつけ本番で挑 んだ今大会、苦しい中での切れの良いラストスパートは本 来の姿を彷彿させる見事なものであった。

 日本最高峰の大会で、多くの選手が力を存分に発揮し、見 事な結果を残してくれた。今回出場した選手達の活躍は、 他の部員達にも大きな刺激になったに違いない。秋の全日 本インカレ(9月)や日本選手権リレー(10月)では、夏の厳し い練習を乗り越え、更なる成長を遂げた選手達の姿を見る ことが出来るだろう。

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT、PHOTO=神崎風子、岡崎聡、EDIT=池田恩)
 


 
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