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 2005年、代表(当時)の菅原聡は1年かけて世界一周をしました。そこで感じた問題。 それは帰国した後も心の中に残っていました。 「何をしているときが一番幸せ?」 津波被害にあった若者たち、貧困の村の難民の子、紛争地帯の元少年兵、大都会の公園で青年から同じ答えが返ってきました。

「サッカー」

  国境を、宗教を、言葉を、人種を、すべてを越えて、スポーツを愛する心はつながることを実感しました。貧困、紛争、難民、少年兵、小型武器、問題の解決方法は分からない、 けれどスポーツを通して、考えるきっかけは作れる。スポーツを楽しむことを、社会貢献につなげる。その想いに共鳴して出来たのがGLOBE PROJECTです。スポーツを愛する全ての人々が、プロジェクトを通して地球上の問題と向き合うこと。そしてそこから問題に対する新しい付き合い方を創って行きたいと思っています。


 
前代表・菅原の個人の思いが賛同を呼び、     GPが立ち上がった。

 栗原寛(教育3)は、1年生の時に「mixi」の足跡を辿って上の文章に行き着いた。

 自身も長くサッカーをしていたので、惹き込まれた。
「社会問題について何もしていなかったけれど、気になってはいました。同じ大学生が目で見て来ていることにショックを受けて。メッセージを送って、GLOBEに参加することになりました。」

 GLOBE PROJECTの主な活動は、フットサル大会「GLOBE CUP」の開催。多くの人に地雷問題を知らせると共に、参加費からグラウンドと同じ大きさの地雷原を除去するための費用を、地雷除去団体PROに送る。フットサルコートの広さは620u、地雷除去1uにかかる費用は100円。6回の大会とウェブサイトのクリック募金を通して、2008年1月までにコート約30面、1万8千u分の地雷除去を達成できた。
 「感覚的な問題なんですけど、ただ募金をするのと、フットサルをしてお金を払うのと、どっちが楽しいのか、ということです。GLOBE PROJETの活動理念は、「スポーツを楽しむことを社会貢献に繋げる」「社会問題に対して新しい思考を提案する」こと。「楽しいだけじゃつまらない」、「楽しむことが誰かのために」なれば良いという考え方でやっています。」

 昨年8月、第5回イベント「GLOBE PROJECT SUMMER FESTA 2007」をアミノバイタルフィールドで開催した。この時、サッカー日本代表監督の岡田武史氏、元日本代表の北澤豪氏、元アメリカ代表選手のトム・バイヤー氏、フリースタイルフットボールチーム「球舞」などが大会に参加、サポートしてくれた。
 「岡田監督による子どもサッカー教室は大盛況でした。前代表の知人を通じて、話を聞いてもらい、僕達の活動にご理解頂きました。『今の大学生は口だけだと思っていたけど、君達は違うんだね』と言って下さって。大会当日も、ご自身のサッカー教室以外の時間もスタジアムの客席を歩いていて、フットサルの試合を見たり、子供たちに気軽にサインをして下さったり。とても気さくな方でした。岡田監督のような有名な方の存在が、GLOBEの活動を応援しようとしてくれる方へ安心感を与えられるんです。監督や元代表選手の方々のご協力に有難いと感じると同時に、自分達の『スポーツで社会貢献をする』という理念は間違っていないのだな、とより確かな自信を持てました。」


 
白熱する「GLOBE CUP」出場者たち。

 団体としては発足から今までに2回、地雷除去の現場であるカンボジア・タイ国境のカオプラヴィハーン(タイ語。カンボジアではプリヴィヘア)遺跡へ視察に赴いた。2007年6月の第1回目の視察の際に、前代表の菅原は現地の子供たちがボール遊びをする姿を見た。その隣には、ラインテープで仕切られただけの地雷原が広がっていた。10年以上前に終わった紛争の爪痕が、くっきりと残っている。その年の9月、栗原も同じ地へ立った。  
「日本では到底見ないような光景がありました。足がない人がいたり。地雷原も見て、タイの地雷除去団体NGO『PRO』の話を聞きました。彼らが被害者の方と、地雷除去員の方達と話す場を用意してくれたんです。地雷は100%手作業で除去するしかなく、除去員の方々は命を張って作業をしています。年も自分達と変わらないような人達で。僕達はお金を渡すだけですが、彼らは50℃近くにもなる熱い地面に這いつくばって相当危険な仕事をしています。彼らの中で、家族が地雷の被害に遭ったという人が多いんですね。そういう動機の下、プライドを持って仕事をやっているんです。他に、現地の中学生とサッカーを通して交流をし、夜は宴会を開いてもらいました。」

 PROは日本の団体JHADSから独立した。完全にタイ側に受け渡されたため、現地での雇用も生み出すこととなった。GPSによる除去現場の提示、月に一度地雷原除去の進捗報告により、どこの地雷原がなくなったか日本でも確認できるようになっている。

 4月27日にはフットサルステージ多摩にて第7回目の「GLOBE CUP」を開催する。そして5月には、大学からの依頼で3月に竣工した田無寮の入居者向けのフットサル大会を主催することとなった。
「去年の体育祭で、フットサル大会を開いたんです。大学側も僕達の活動を好意的に受け止めてくれて。それがきっかけで、田無大会の話を頂きました。地雷除去費用を大学側が出すという条件で引き受けたのですが、本当は参加費でやりたいんですよね。(参加者に)自分の財布から出してもらったお金を届ける方が良いので。今回は、今までの大会とは違って、誰が来るか分かっている大会なんです。留学生30人を含む学部1,2年生の入居者200人で、一般の人ではないので。早稲田の学生、ということで僕たちメンバーにより近い存在なので、グローブの活動に興味を持ってくれた人がいたら勿論嬉しいのですが、音楽や絵など他のことでも自分なりに社会貢献をするきっかになってくれたらいいです。『大学でこんなことをやってる人達がいるんだ』って。」

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(TEXT、PHOTO=田辺里奈、GLOBE PROJECT )

 

 


 
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