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国立競技場で行われた日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)の第二日目、早大競走部長距離ブロックの4年生では紅一点の阪根理恵子(一文4)にとって、特別な日となった。日本インカレはまさに大学生の陸上競技会で日本一を決める大会でありその大舞台で女子10000メートル決勝に出場、入賞には至らなかったものの34分55秒08という自己新記録を成し遂げたからだ。阪根は5月に行われた関東インカレでは同種目で8位入賞、日本インカレの3週間前に行われた記録会においては5000メートルの自己ベストを更新するなど、着々と力を伸ばしている選手だ。この日の正午の気温は27度、湿度は45%という長距離レースを走るものにとっては決して理想的とは言えないコンディション。また全国からの強豪が集まるレースにおいて、どこまで自身の力が発揮できるのかが気にかかるところであった。
集団の中盤に位置し、風を避けながら前に進む阪根であったが、2000メートルで集団がふたつに分かれた時に第一集団についていくことが出来ない。4000メートル付近、ペースはあまり落ちていないがやや疲労が見える阪根に対し、女子長距離ブロックの後輩が「ここが粘りどころですよ!」と声をかけるのが聞こえる。その時のことを阪根は「5000メートルくらいから(ペースが)落ちてきたが、足が動かなくなった訳ではないので落ち着いて自分の持ち味である粘りのある走りをしようと思い、みんなの声援に耳をすませていた」と話す。その言葉通り6000メートル以降、ペースをほとんど変えずに前から落ちてくる選手を拾う形でレース後半を走りきり、14位でゴール。34分55秒08という、以前から出そうで出なかったという10000メートル34分台に自己ベストを更新した。
試合後の阪根の表情からは笑顔がこぼれていた。入部当初は中距離ブロックの選手であり、インカレの時は観客席で応援をしていた選手であった。しかし男子選手しかいなかった長距離ブロックの遠藤司元駅伝監督に「インカレに出場できるような選手にならないか」と声を掛けられ長距離ブロックで練習をするようになり、少しずつ力をつけてきたのだ。「(自分に声を掛けてくれた)遠藤さんに、良い結果を報告できるから本当に良かった」と笑う阪根は、大学卒業後は実業団に進み選手として陸上を続けることが決まっている。今回の試合、結果だけを見れば確かに入賞は出来なかった。しかし四年生最後の日本インカレで自己新記録を出すなど、見るたびに強くなり速くなっていく阪根から、目を離すことができない。
関連サイト
早稲田大学競走部公式サイト
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